2024.07.02
作家紹介
光藤佐さんの花器に半夏生を
本日は7月2日ですね。
日本に昔から伝わる雑節のひとつ「半夏生」と呼ばれる時期です。
半夏生とは、夏至から数えて11日目の7月2日頃から七夕(7月7日)までの5日間のことです。(2024年は7月1日です)
「半夏生」にはいるまでに田植えを終わらせるのがよいと言われていたそうです。
昔の人は無事に田植えをおえ、この日に稲の豊作を祈ったのでしょう。
先日、お客様よりいただいた「半夏生」を光藤佐さんの器に生けました。
白い花穂の下の葉の半分ほどが真っ白な白粉を塗ったような様子から「半化粧」とも言われます。
ゆるやかな曲線を描きつつもすくっと立ち上がった半夏生を光藤佐さんの花入れにいれると
新たな息吹が吹き込まれたかのように半夏生が生き生きとして見えます。
こちらの光藤佐さんの器「粉青掻落牡丹文偏壺」、
偏壺(扁壺)とは銅が扁平な壺の形のことをさし、壺を両側からぎゅっと抑え扁平な形にしたものです。
古くから大陸で好まれ、作られたデザインで、西アジアや古代エジプトや中国など世界各地でみられる形です。