2025.02.18
作家紹介
温もりを感じて

寒い日が続きますね。
芦屋も、雪のちらつく日が続きました。
梅の木はつぼみが膨らみ始め、開花が楽しみです。
さて、有田でご夫婦で作陶されている山口洋一工房さんの染付の角鉢が入荷いたしました。
白い陶肌に、見込みには呉須で松竹梅が描かれています。
ほどよい厚みがあり、手に持った時のおさまりもよく、作り手のぬくもりを感じる器です。
高さがありながら、四方に絵柄が入っているため、お料理を盛った時より美味しく見せてくれます。
名もない陶工たちが描いた古伊万里をお手本に、独自にブレンドした陶土、呉須釉薬を用いて、
ロクロでの生地づくりから絵付けまですべてご夫婦でされています。
見込みの松竹梅や側面に描かれた植物の文様は、優しいタッチで描かれ、陶器でありながら温もりを感じます。